宮沢賢治の農民芸術概論

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宮沢賢治の**『農民芸術概論』(とくに「農民芸術概論綱要」)**は、1926年頃に農民たちへ向けて語った講義をもとにした芸術論です。賢治は、芸術は一部の芸術家だけのものではなく、農民一人ひとりが日々の生活や労働の中で創り出すものだと考えました。

要約

宮沢賢治は、農業や暮らしは苦しいものであっても、そこに芸術を取り入れることで、人々の生活は明るく豊かになると考えました。

彼が目指した「農民芸術」とは、

  • 自然を深く感じる心
  • 科学的な知識
  • 仲間との協力
  • 美しい暮らしを創る工夫

これらを一つに結びつける生き方です。芸術は絵や音楽だけでなく、農業や建築、料理、祭り、地域づくりなど、生活のすべてに表れるものだとしました。

また、賢治は有名な言葉、

「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」

と述べています。これは、自分だけが幸せになっても、本当の幸せとはいえず、地域や社会、さらには世界全体が幸せになることを目指すべきだという考えです。

最後には、

「われらに要るものは銀河を包む透明な意志 巨きな力と熱である」

という言葉で締めくくられます。これは、広い宇宙を見渡すような大きな視野と、理想を実現する強い意志、そして情熱を持って生きようという呼びかけです。

「畑を耕し、仲間と助け合い、自然を大切にしながら、美しく楽しい暮らしをみんなで創っていこう。それが本当の芸術であり、本当の幸せにつながる。」

この考え方は、現代の家庭菜園、地域づくり、環境教育、持続可能な暮らしにも通じるものがあり、今なお多くの人に読み継がれています。

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